色々ありながらも大きな事故なく、ワタシのやるべきことはなんとかやれたのではないかと思います。
自分に足りないモノも明確になり、学び多き一日となりました。
共演者の皆様、スタッフの皆様、そしてご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
それにしても宗さん!芸能界に長くいらっしゃるのにはワケがあるのですね。アーティストととしての実力は言わずもがな。気配りやら、言葉の選び方、所作…写真撮影の時にはお客様の肩にそっと手を触れたり、サインの時にはお客様のお名前が難しい漢字でも、どんな字なのかをきいて書いておられたし…そして、それらが全て「自然」!大物ほどそうなのですねぇ。
ワタシは30代の終わり頃、フラッと入った飲み屋で、たまたま出逢った奈良親衛さんというシャンソン歌手から誘われて、奈良さんの伴奏者(フルート吹き)としてステージに立ったことがきっかけで後に歌うようにもなり、今があります。
今回宗さんをフルートでサポートさせていただいた、大ヒット曲「青葉城恋唄」のB面「昔きいたシャンソン」は、奈良さんと初めて演奏した日本シャンソン界の重鎮、井関真人さん作曲の「小さなシャンソンの店の片隅で」という曲にどことなく似ています。
あれから約20年。どこへ向かうのかわからないけれど、再びスタート地点に立っている…そんな気持ちで本番を迎えました。
宗さんはシャンソンにも造詣が深く、トレードマークのお髭は、憧れている歌手ジョルジュ・ムスタキを意識したものと伺っておりましたが、ギターを爪弾くその横顔、間の取り方、歌と語りの中間のような絶妙な表現…「ああ宗さんはやっぱりシャンソン歌手だ、そしてまさにムスタキだ」とハッとした瞬間がありました。
貴重な体験でした。そして、やはりワタシにはシャンソンと離れられない何かがあるのだと再認識しました。
35年ぶりの岩手へのUターンからの燈門開業、音楽活動の開始は、不安だらけの孤独な作業でしたが、こうして少しずつ岩手に帰った理由が明らかになってくることが今のワタシの楽しみです。
そして、このご縁を繋いでくださった星ゆきこさんとの出逢いは大きなキイであることに間違いありません。
ゆきこさんとのコラボもだいぶ板に付いてきました。次回は11/20㈰盛岡・すぺいん倶楽部にて共演いたしますので、是非ご予定ください。