師走は盛岡燈門の営業に専念したく、すぺいん倶楽部でのコンサートを終えたあと、スケジュールをこじ開けて大阪へ行ってまいりました。
ご存知の方も多いかと存じますが、今回の大阪のライブ会場のa&w(アート&ワイン)は、9年前にピアニストの吉田幸生さんと共にワタシが大阪で初めて演奏した場所です(当時ワタシは東京在住)。大学吹奏楽の仲間がたくさん来てくれて、なんとかカタチになりました。
その後、なんとa&wの後継者として是非大阪へ!と名物オーナーの福田先生とマダムの眞理さんが、東京の店にお越しになられたのです。当時ワタシは、姉の急逝、仙台の両親の被災(東日本大震災)と、精神的に随分落ち込んでおり、これも人生の転機と大阪に拠点を移しました。
その後、これも縁あって大学吹奏楽の後輩が商う和食の店「武者」の向かいが空き、a&wを円満退職して本町に「燈門」を開業。
月日は流れ、また色々あって今は故郷岩手で暮らすワタシですが、それでも大阪は第二の故郷。度々ライブを開催しては、たくさんの方がご来場くださり、感謝に堪えません。
今思えば眞理さんがシャンソン歌手だったことも深いご縁でした。眞理さんの音楽教室のピアニストが石田美智代さんだったのですが、眞理さんと美智代さんの紹介で大阪のあちらこちらて歌わせていただくようになりました。それがなければ、今こうして頻繁にステージに立つことはなかったと思います。
今も、大阪を訪ねる度にa&wには必ず顔を出しております。ところが、今年6月に訪ねた時、眞理さんのお姿はありませんでした。いつも笑顔で冗談ばかり言っている福田先生が神妙な面持ちで眞理さんのご病気のことを話してくださいました。容態は思わしくなかったようで、翌7月に眞理さんは天に召されました。
この度、眞理さんを偲んで美智代さんとa&wで演奏いたしました。福田先生の激励会でもありました。久々に唄いながら涙しました。
また、これも不思議なご縁で、つい先日、盛岡のTia Yumikoという馴染みのスペイン料理店主催のフラメンコギターのライブに伺ったところ、大阪から来られたというギタリストの上林功さんが、本町燈門近くの福猫堂というカフェバーをよくご存知で、そのママとお客様が上林さんの奥様が主宰するフラメンコ教室の生徒と判明、更に上林さんもa&wで演奏したことがおありだと。という訳で、ゲストミュージシャンとしてお招きし、上林さんの素晴らしい演奏と、奥様と生徒の皆様のダンスで花を添えていただきました。
終わってみれば皆様笑顔!眞理さんも喜んでくださったかと思います。
ありがとうございました!
a&wに勤務していた頃、眞理さんと
眞理さん安らかに