新春特別エッセイ・その③「過ぎ去りし青春の日々」

3rdアルバム「途」(みち)に収めた「過ぎ去りし青春の日々」
MCでも、還暦になるまで温めていた…なんて言ったけれど。初めて聴いたのは、いつどこで誰の歌だったのかも覚えていないのに、還暦リサイタルを企画した段階で「歌わなければ!」と。
YouTubeで参考動画を探していたら、若林ケンさんというシャンソン界で有名な歌手の動画が出てきたのですが、若林さんが「還暦過ぎないと唄えない」とおっしゃっている。


「内容からしてそうだろうな」・・・てなワケで、還暦記念リサイタルで解禁すべし!と、練習開始。
因みに、2番の「今はもうない賑やかな部屋」は大学の吹奏楽部の部室を思い出しながら(私が卒業した年に全焼)、最後の「まるでこの空絵に描いたみたい」はジャケ写にした台湾の海の風景を思い出しながら唄っている。その海とは、一昨年、鉄道で台湾一周した時に太麻里という駅で途中下車して携帯で撮影したもの。この世のものとは思えないダイナミックな青空と海、そして、一本道。まさか、こうして使うことになるとはね。
「途」はこの曲ありきのアルバムなのでございます。



昨年末、お客様との忘年会の帰り道。いつも歩かない道を歩いてたら、一度しか行ったことのない品の良い御年配の女性が一人で切り盛りしている小料理屋に灯りが。
吸い込まれるように入ると、お客は私のみ。音楽の話になって、「あたしはテレビは観ないけど音楽は聴くの」と女将。「へーどんな音楽をお聴きに?」「好きな歌手がいてね、知らないと思うんだけど・・・」

はい。読めましたね?
若林ケンさんだったのです!!
「シンクロニシティ」ってやつなのかな?人生って面白いものですね。