『孫悟空』

一昨日、栃木にて先輩歌手のステージのサポート。そして昨日、郡山にてコチラも先輩歌手のお見舞いを済ませ、昨夕仙台入り。

本日は母を施設から連れ出し、久々に ggbb+ワタシの3人で会食。寿司、蟹、鰻を少しずつワケワケしていただいた。2人とも食欲旺盛でひと安心。

すると、突然「孫悟空はどうだった?」と母。
ハハハ、こんなことはもう慣れっこである。
「ああ、無事に終わったよ」とワタシ。
息子が舞台人だということだけは覚えてんのね。相変わらず姉は生きていることになってたけど(苦笑)。

そして、施設の部屋から携帯を回収。もう、電話をかけることも、出ることも出来なくなってしまったのよ。

80年前に樺太から引き揚げて来た母。それから極貧の娘時代を過ごし、見合いで結婚し、姉とワタシをもうけた。実父が他界した後、二度結婚し、その二人とも離婚。
そして、震災、失明、施設の階段から転落して車椅子生活…とまぁ波乱万丈の人生。
だがしかし、「樺太の蟹はもっと大きかった」と言いながら頬ばるその姿には、不幸の影など微塵もない。

「じゃあまたね」と別れ、新幹線に乗り、ふぅ…とため息。
ふと思った。「ワタシは母に似たのだな」と。
そやけど孫悟空て…夢でも見たんかいな(笑)。

さて、ちょいと疲労コンバイン。本日燈門はお休みします。