さて、シリーズの最後。スッポンのお宿から戻り、二日後には大阪に旅立つというタイトなスケジュールでした。
少し前のブログに書きましたが、11月27日に、お世話になった大阪のお店のマダムを偲ぶライブを開催しました。遠距離ゆえ、いつも当日の移動は避けていますが、この時期の関西は紅葉が見頃。
ふと、岩手へのUターンを決めた時に、それをお客様に告げると「談山神社の紅葉を見せてあげたかった」とおっしゃった方がいらしたことを思い出しました。
これはチャンス!と、ライブ二日前に大阪入りし、前日は終日観光すると決めました。
談山神社(だんざんじんじゃ)は奈良県の桜井市にあり、なんと中大兄皇子と中臣鎌足が大化の改新を企てたところ。神社の裏にその名も談山(かたらいやま)という山があり、そこでその秘密の談合がなされたというのです。
案内してくださったのは、紅葉の話をしてくださったそのお方。よく覚えていてくれたとお喜びになり、案内役を買って出てくれたのです。ワタシ達を載せた車がつづら坂を上ってゆくと、明日香地方が遠く見下ろせました。
大阪の中心部からひた走ること1時間半にて談山神社着。紅葉は盛りは少し過ぎていたものの見応えは十分。心待ちにしていた十三重塔を彩る紅葉には心ときめきました。
そして談山登山。ぎっくり腰がまだ完治していないのでソロリソロリと登りました(笑)。
談山神社をあとに、薬膳料理のお店でランチ。
さてお次は?ときかれ、明日香村をリクエスト。ここも在阪のころに行こうと思いつつ叶わなかった場所。
石舞台古墳に高松塚古墳、橘寺に飛鳥寺。日本史の教科書に太字で書かれているところばかり。奈良ってすごいわ!
なんと到着してから知ったのですが、飛鳥寺には蘇我入鹿の塚があります。大化の改新は蘇我一族の征伐が目的でその首長たるや入鹿。
なんとワタシ達はその談合をした場所から旅を始めて、それを成し遂げた場所で旅を終えたのです。
明日香村では終始ピリッとした空気を感じました。いわゆるパワースポットだらけなのでしょうか?
実は、飛鳥寺のあとで夕陽でも眺めようと地図上で候補地をいくつか見定めては訪ねようとしたものの、とある場所は駐車がしにくく、とある場所はいまひとつで、最終的に高取城趾を目指したのですが、これがとんでもない山の上で、ガードレールのない細い道が続きました。日が暮れたら帰りが危険ということで、石垣をちょい見して帰路に就いたのです。
なんか、今は訪ねないほうが良い場所だったのかしらねぇ?
でも、やっぱり気になる(笑)