お別れした日に書くのもなぁ…と、一日置いて書く。
妹のようにめんこがってたお客様が突然旅立ってしまった。
彼女の名は「クリコ」
勿論本名ではない。クリーニング店で働いていたからそう呼んでいた。
クリコは“ギックラー”のワタシの「よっこいしょーいち」という口癖が大好きで、先日の独唱会にも来てくれたからMCで口にしたら、後日来店した時に「ホントにもう!“よっこいしょーいち”で声出して笑っちゃった」「やっぱり、そこ?」と笑い合ったのが最後となってしまった。
お式の報せもないし、今どき身内だけで執り行うことも多いし…それでも、何かしたくて「ありがとう」とメールしたら、携帯が鳴った!
発信元は「クリコ」
息子からだった。
自慢の息子だと連れてきたことがあって、今年社会人になり、大船渡に配属されたとのことで、大船渡の友人が経営する飲食店を紹介するなどした。
ならば参列しても構わないだろうと式場に。
読経、焼香…粛々と式は進み、いよいよ出棺。
葬儀屋さんが「どなたか棺(ひつぎ)を支えるのを手伝ってください」と言う。
見た目だけ屈強なワタシは率先して引き受けた。
「小さな“扉”のすぐ脇だから顔に近いな」
さて、中腰に…これは、ギックラーにはヤヴァイ体勢。つい言ってしまった「よっこいしょーいち」と。
聴こえたかなぁ…
クリコったら、最後の最後までワタシのよっこいしょーいちが聴きたかったのかな?
とかなんとか、都合の良いこと考えながら式場を後にした。
盛岡とは思えぬ炎天下、独唱会に来てくださったママさんの店に向かい昼メシを食い、期日前投票を済ませた。
うん。義理や義務を果たし、前を向いて進んで行かなくちゃ!
それにしても、今日も暑いぜ。あ、北東北も梅雨明けしたのね。