遠野ライブを終えた後、一路大船渡へ。
友人が商う焼肉店「Bee Bee」にて会食。店内ほぼ満席&友人も元気モリモリ。大変美味しゅうございました!
一夜明け気仙沼へ。
目的は「ほや」を食べること、そして「うつみ」という菓子店を訪ねること。
震災後、大船渡は何度も訪ねました。実は前述のBeeBeeを商う友人は、津波で店舗も住まいも流されたのですが、見事に復興を遂げたのです!
「うつみ」も店舗と住まい、そして大切なご家族も津波で失われたのです。
震災当時ワタシは東京新橋で店をやっておりました。ご近所に「切腹最中」で有名な「新正堂」という菓子店があり、その社長が常連さんだったのですが、うつみに支援をなさり「震災復興最中」という商品と共に再稼働したことを話してくださったことで、その存在を知りました。
後日、ワタシが大船渡を訪ねることを新正堂の社長に伝えたときに「時間があれば気仙沼にも寄ってほしい」とのことで訪問。
笑顔の美しい女将が出迎えてくださいました。娘さんが考案した商品が、発売を待たずして津波の犠牲になられ、その遺志を継ぎ「祈り」という名で商品化した話に涙。
「ともに生きる」の文字がジーンと来ますね。
SNSとは便利なもの。「うつみ」で過去の投稿を検索するとサクッと出てきました。
あれから10年…早いものです。突然の再訪にもかかわらず、珈琲まで淹れてくださって、再び思い出話に花が咲きました。
さて、不思議なこともあるもので、気仙沼の魚市場で「全国配送」の貼紙に釣られ、ほや好きの横浜のご夫婦を思い出したのです。来月の横浜ライブの際に一夜の宿をお借りするので御礼に送ることに。
時間指定しなくちゃ…と連絡を取れば、その日がなんと30回目の結婚記念日とのこと。
ご縁があるってのはこういうことなのですねぇ。
更に、気仙沼に「ほやぼーや」というご当地キャラがあるのですが、その「顔はめ」で写真を撮ったことを思い出し、10年ぶりに再び撮影すると、10年前に顔はめしたワタシを撮影したのはその横浜の奥様だったのです。その道中、ワタシは東京を離れて大阪に転居する話をしたそうなのです。そして、今や岩手に…。
あれよあれよと言う間に時は流れ、被災地の方々には敵わないものの、ワタシもがむしゃらに突っ走ってきなぁと、しみじみ。
何やら気仙沼に引き寄せられたというか、気仙沼に行かねばならぬ日だったようです。