5年前の昨日、現店舗はOPENしました。「48=出発の日」、なんでも“味の素kk”が制定したとのことですが、それにあやかり4月8日を開店日に選びました。
あれから丸5年、渋谷に初めてお店を出したのも4月でしたから、この商売も31年目になりますが、引越ばっかりしてるし、店を出すこと7回目…なるほど、お金が貯まらないワケよねぇ(苦笑)。
自己満なのですが、現店舗は狭いながらも、渋谷、新橋、大阪でやっていたどの店のエッセンスも感じられるスペースに創り上げました。
何故この物件にたどり着いたのかは改めて書くとして、内見した時に内装業者さんをお連れしたのです。
なぜかと申しますと、かなりの築古ゆえ、冬場の断熱やら、雨漏りはせぬか等々…素人では判らないから。
いざ中に入れば、想像以上の古さ(てゆーかボロさ)で、掃除もされておらず、残置物は山盛り。まるでお化け屋敷のようでした(笑)。
こりゃ、撤去処分に改装、トイレやエアコンの設置…うーむ、費用がかさみそう。
悩んでいるワタシの背中を押したのが、その業者さんでした。
彼ったら、腕組みしながら物件裏の池(盛岡城のお堀)を眺めていたのですが、ポツリとワタシに「古さゆえ色々問題も発生するでしょうが、それはコチラに任せて、この店やりましょうよ!」とおっしゃったのです。
「どゆこと?」とワタシ。
「そりゃ店内も(内装やら動線やら)大切ですが、何より大切なのは周囲環境かと思うんです」「なるほろ…」「オーナーさんは自由に改装して良いとおっしゃってるんですよね?」「そーだけど…」「例えば吹き抜けにして1階床から2階天井まで“スリット窓”(細長い形状の窓)をはめ込んで、この風景を掛け軸のように切り取るのはいかがでしょう?」
この言葉に胸が震えましたのです。
「ふ、風景を切り取る?なんて、素敵な…」
盛岡城のお堀端、つまりかつては城内という稀有な物件。
「呼ばれたのかも…」
そしてここでやることを決めました!
菜園の店をやりながら、改装に着手。ほぼ毎日作業の進捗を確認しに桜山へ。日に日に愛着が増してゆきました。
結局、構造上吹き抜けにしてスリット窓をはめ込むことは不可能だったのですが、それでも出窓が完成した時の喜びったら!


そして、海外のインテリアのサイトを参考に、壁や床の色を決め、什器やら絵画を揃え、なんとか開店にこぎつけました。
駄・菓・子・菓・子!
開店から20日後に突然の発熱。そう、コロナに感染しちまったのよ。で、開店早々1ヶ月休業するハメに…。
すったもんだの桜山燈門の開店だったのですが、今ではどれもこれも良い思い出です。
その後は、お陰様で大きなトラブルもなく、素敵なお客様にも恵まれて、嬉し愉しの5年が過ぎました。
「桜山に来ぬか?」と声を掛けてくださったオーナーのI様、ホントに良い仕事をしてくださった内装のF様、そしてお客様方、
ありがとうございました。
6年目もよろしくお願いいたします。

